石と音が織りなし共鳴する予測不能体験
2024年11月9日(土)〜11月17日(日)に開催
週末の“To Doリスト”に加えておきたい、今見るべきアート展を毎週金曜日に紹介するHONEYEE.COMのMUST-SEE ART。Hender Scheme によるオルタナティブスペース 隙間 での今年3度目となる展示は、ドローイング × サウンドが作り出す作品、そしてライブパフォーマンスも登場する、これまでの展示とは一味違う内容。
Hender Schemeによる、“物々交換”をコンセプトとしたオルタナティブスペースとして機能する 隙間。2022年6月のオープンから第14回目となる今回は、アーティストの 片岡亮介 と、2014年結成のバンド D.A.N. としても活動するミュージシャン 櫻木大悟 によるユニット TONESTONES が展覧会を開催する。
元々2023年に銀座の Sony Park Mini で開催された展覧会をきっかけにスタートした同ユニットは、視覚で捉えるドローイングと聴覚に訴えかける音を用いて、意識と無意識との間を模索する実験的な試みとなっている。
石を使う片岡の独創的なドローイングに呼応して、櫻木は発生する振動から音を生成して多重的なサウンドトラックを制作。ユニット名と同名の本展「TONESTONES」は、新作のドローイング作品に合わせて開発されたサウンドをインスタレーション形式で発表する。
ドローイングでは陶器の石による唯一無二のスタイルをさらに追求し、アメリカ人アーティストで現代音楽の巨匠 ジョン・ケージ から僅かなインスピレーションを受けたサウンドが、ギャラリーの空間内で幾重にも重なりながら絶えず変化を見せていく。なお展示期間中には、片岡と櫻木によるライブパフォーマンスも開催されるとのこと。
これまでの同ギャラリーの展示とは異なり、非常にコンセプチュアルな内容となっている本展。やはり実際に自身で体感するほかないだろう。
<Information>
Ryosuke Kataoka & Daigo Sakuragi「TONESTONES」
会期:2024年11月9日(土)〜17日(日)
会場:隙間 東京都台東区蔵前3-11-2 1F
開館時間:12:00〜19:00