アクティブウェアをベースに素材とギミックが冴え渡るコレクション
Text Takeru Yamanaka
2026年8月31日(月)、yoshiokubo(ヨシオクボ)が「楽天ファッション・ウィーク東京」にてオープニングショーを開催した。今シーズンのテーマは"NATURAL BORN NOMAD"。先シーズンに続き、アクティブウェアをベースにしながら、テクニカル素材や独自の加工、巧みなテクニックを凝らしたピースでコレクションを構成している。
今季の着想源の一つが、LAのランカルチャーだ。デザイナーの久保嘉男が同地を訪れた際、ヒッピーがランニングをする姿が強く印象に残ったという。彼の姿から自由なスピリットを感じ取り、"NOMAD(遊牧民)"という言葉へと昇華させたようだ。会場には遊牧民の住居であるゲルが設置され、その周囲に設えたランウェイをモデルたちがウォーキングするという形式でショーが進行した。
印象に残るのは、ダークなアーシーカラーと、随所に遊び心を感じさせるディテールや素材使いだ。トップスのフロントやボンバージャケットの片袖、ショーツのヘムなどに、ストッパー付きの紐をマクラメのように仕上げたパーツを配置。さらに、ギミックの効いた絵柄や砂漠を連想させる蛇のモチーフがアクセントとなっている。また、複雑なテキスタイルも同ブランドならではのお家芸だ。ボンディングオパール、プリントフリンジジャカード、テクニカル素材の複雑な切り替え、オーガンジーコーティングなど、素材や加工への飽くなきこだわりが光る。
もう一つの着想源が、久保が繰り返し鑑賞しているという1994年公開の映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』だ。オリバー・ストーンが監督し、クエンティン・タランティーノが脚本を手掛けた同映画の、自由気ままなムードがコレクションにも投影されている。テーマの"BORN(誕生)"と、映画タイトルにちなんだ"BONE(骨)"のダブルミーニングを試みたのか、骨モチーフなども見受けられた。
いつもどこかに旅に出てしまうという久保嘉男。彼らしい自由な空気に満ちたコレクションであった。















































