COLLECTION NOTE|Vol.13 RequaL≡ 2027年春夏コレクション
2026.09.08

Text Takeru Yamanaka

過去・現在・未来の時間軸を横断するアプローチで魅せる

2026年9月3日(木)、土居哲也が手がけるRequaL≡(リコール)がブランド設立10周年を迎え、2023年秋冬シーズン以来となるランウェイショーを開催した。

2027年春夏シーズンは、過去と現在のRequaL≡を重ね合わせ、ブランドの本質を改めて問い直すコレクションとなった。

"(re)code ×(re)member"をテーマに、過去・現在・未来の時間軸を横断するアプローチで構築されたコレクション。その言葉通り、再構築されたトレンチコートや古着のくたっとした質感、熊の着ぐるみのようなピースなど、過去のコレクションとシンクロするアイテムが随所に見受けられた。実家にあったぬいぐるみを"人形供養"として服に装着した点も、実に彼らしいアプローチだ。

また10周年にちなみ、banal chic bizarre(バナル シック ビザール)、KEISUKE YOSHIDA(ケイスケヨシダ)、NewRose(ニューローズ)をはじめ、土居が憧れてきたブランドや仲間のブランドなど「10+1」のアーティストと協業したピースも発表された。特徴的な帽子型のランプシェードは同じ地元で繋がりがあるSEAM2(シームツー)、怪獣のキャップはThirdman products (サードマンプロダクト)、そして熊の着ぐるみ風アイテムは親交の深い衣装デザイナー、morimori(モリモリ)が手がけている。

「流行には無頓着だ」と語る土居だが、そのシルエットや仕上げには確かな"今の空気感"が宿る。大きく膨らんだシルエットも、重量感を保ちながら美しい落ち感によってすっきりと見せ、加工によるコントラストもどこか静かに整えられている。今後のさらなる進化が楽しみになるコレクションだった。