Goldwin 0のPackable Light Parka
日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#17は、Goldwin 0のPackable Light Parka。
Edit &Text Yukihisa Takei
ワンランク上の機能服、その新勢力
2022年に“実験的プロジェクト”として颯爽とデビューした Goldwin 0。“親ブランド”としてのGoldwinは既にリブランディングを果たし、シティテックウェアの一角としてのポジションを確立していた中、海外のデザインチームと協業し、さらにその上を行く別ラインとして登場した驚きは記憶に新しい。
Goldwinブランドもシンプルでクオリティの高さに定評があったので、正直に言うとGoldwin 0がそこまでの差を出せるのか、出せたとしてユーザーはそこに反応するのか多少懐疑的だったのだが、結果的に予想以上の反響と人気を目の当たりにすることになった。
この現象にはシティテック・ウェアの裾野の広がりと、より高次元にファッションとの融合が進んでいることを感じさせてくれる。
今回紹介するのは2023SSシーズンの新作Packable Light Parka。アノラックタイプのシェルだが、これはデザインチームがリサーチ過程で発見した「シルク製のスキーパーカ」が着想源になっているという。
“大人”のシティテックウェアとして
素材には生地の裏面に凹凸のある特殊な二重織構造を用いた、PERTEX® EQUILIBRIUMを使用。この生地は軽量性に優れるだけでなく、発汗時にも生地と肌面の接着を軽減してくれるので、快適性が高いことが特徴。まだ表面には非フッ素系の撥水剤を使用し、軽い雨であれば弾いてくれるなど、日常的に助かるシーンも多そうだ。ちなみにリサイクル100%の素材と、キッチリ時代性も反映している。
デザイン面では、背中にリュックやバッグなどを背負った際に背中のマチとして機能する大きなジップが縦に入っていたり、フロント腹部のポケットに全体を収納できるパッカブルになっているなど、随所にテックウェア的アプローチが施されている。
今回ピックアップしたのは、このミントカラー。この絶妙な色合いにも、ファッション的な感性を受け取ることができる。ちなみに他にアイボリー、グレー、イエローがラインナップ。
プライスは普通のアウトドアウェアよりは少し張るが、ワンランク上のシティテックを求める大人の層にとっては障壁となるものではなさそうだ。今後もシーズンを重ねてどのように進化していくのか、大いに期待したい。
[INFORMATION]
Goldwin 0
Packable Light Parka ¥61,600
Color : Mint, Ivory, Yellow, Gray
Material : Recycled Nylon 100%
[CONTACT]
Goldwin 0
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